熱中症に注意!子供の「お茶飲みたくない」問題にどう向き合うかを考えてみましょう。

お子さんはお茶を嫌がらずに飲んでくれますか?

最近急に気温が上がってきましたね。
お母さんが「お茶を飲もうね」と声かけをした時に、お子さんはどのような反応をしますか?
「いらない」「飲まない」「飲みたくない」「あとでー」「・・・スルー(聞こえてない?)」など、声をかけたタイミングで飲んでくれないという事がありませんか?
「いっぱい遊んだから今飲んでほしいのに~!」「なんで飲んでくれないの~!」と、お子さんを思うがゆえに飲んでくれないとモヤモヤ。。。お子さんの体調などが心配になりますよね。

なぜお茶を飲んでほしいのか?
それはもちろん、水分を適切に取らないと脱水症や熱中症になる危険性がある事を大人は知っているからですよね。



脱水症とは?

体から体液が失われて日常活動や生命維持活動に障害が生じた状態の事を脱水症と呼びます。
体液とは、人体の機能を維持するために必要な液体のことで、血液、リンパ液、唾液、粘液、汗、消化液および尿などの事を指します。
私たちの体のほとんどは体液とよばれる液体で満たされています。その量は、お子さんでは体重の70~80%、大人では60%、お年寄りでは50%にもなります。

引用元:味の素株式会社HPより https://www.ajinomoto.co.jp/nutricare/useful/keikouhosui/


簡単にまとめると、子供は体のほとんどが水分で出来ているという事ですね。
たくさん体を動かして汗をかいたりすると、出た分の水分をしっかり補わないといけないという事が分かるかと思います。

熱中症とは?

体温を平熱に保つために汗をかき、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)の減少や血液の流れが滞
るなどして、体温が上昇して重要な臓器が高温にさらされたりすることにより発症する障害の総称
です。高温環境下に長期間いたとき、あるいはいた後の体調不良はすべて熱中症の可能性があり
ます。
・死に至る可能性のある病態です。

引用元:熱中症予防情報サイトより https://www.wbgt.env.go.jp/pdf/manual/heatillness_manual_1-1.pdf

つまり、体内の水分量が減って身体の体温調節がうまくいかず、体に熱がこもってしまう事を熱中症といいます。
体温調節がまだまだ未熟な小さいお子さんは、特に気をつけたいですよね。
熱中症についての詳しい情報は、以下のサイト(熱中症について学ぼう:一般財団法人 日本気象協会)に詳しく書かれていましたので、是非参考にしてみてください。
https://www.netsuzero.jp/learning/le13

脱水症や熱中症にならないためにも、こまめに水分補給を心掛けたいですよね。
そして出来るだけジュースやイオン飲料ではなく、お茶を飲んでくれー!と思うは私だけでしょうか・・・?

今回は、「お茶を飲みたくない」という子供が適切に飲んでくれるようになるにはどうすれば良いかを考えていきたいと思います。

※日々の水分補給をお茶で摂りたい考えている方向けの記事になります。

お茶を飲む事のメリット

みなさんは、普段どのような種類のお茶をお子さんに飲ませていますか?
うちは、生後1ヶ月の頃からずっと変わらず麦茶を飲ませています。
スーパーで買った麦茶のパックを家で煮出して作り、1歳の子供にはそれを少し薄めて飲ませています。上の子達(5歳と7歳)には大人と同じ濃さの麦茶を飲ませています。冷蔵庫で冷やしておいて、暑い中から帰ってきた時の一杯が最高です!

ここでは麦茶の魅力を紹介していきます。

  • ノンカフェイン・ノンカロリー
    カフェイン0で妊婦さんや赤ちゃんの頃から水分補給の飲み物として適しています。
    そしてカロリーも0なので食事の邪魔をしません。
  • 後味が残らない
    すっきりした味わいで飲みやすいお茶です。アイスでもホットでもどちらも飲みやすいです。
  • ミネラルを多く含んでいる
    ミネラルとは、丈夫な体を作る為に必要な5大栄養素の一つです。
    汗と共に排出されたミネラルを、麦茶で補う事が出来ます。

麦茶には魅力がいっぱいですね♪

子供がお茶を飲まない理由は?

お母さんが「お茶を飲んでね」と言っても飲まないお子さん。。。
なぜ今飲んでくれないのでしょうか?


考えられる理由を紹介します。

  • いやいやしたい時期
    1歳後半頃から2歳にかけて「何でも自分でやりたい」「自分で決めたい」時期が訪れます。
    人から言われるととりあえず「いやいや」と反抗するイヤイヤ期と呼ばれるものですね。
    そのような時期のお子さんに「飲んでね」と言うと「いやいや」と返されてしまうかもしれません。「自分で飲めるよ!言わないで!」と自我が芽生え始めている成長の証ですね。
  • 遊びに夢中になっている
    好きな事をしている時は、とても集中(熱中)しているお子さんが多いです。遊びにのめり込んでいるんです。集中して遊び込めるほど好きな遊びがあるって素敵な事ですよね。でもその時は他の事をしたくなかったり、そもそもお母さんの声が届いていない可能性もあります。そんな時はいくら「お茶を飲んで」と言ってもスルーされたり「あとで」と言われたりして飲んでくれないかもしれません。。。傾向としては、男の子に多いんじゃないかなぁと思います。
  • 味がとにかく嫌だ
    お子さんによっては味覚が敏感で、お茶の味を「苦い」「すっぱい」「まずい」「〇〇(自分の苦手なもの)の味がする」と教えてくれます。味に苦手さを感じていてそもそも飲めないお子さんも多いと思います。またはその時の気分で「(味が)うすい」「ぬるい」「冷たすぎる」など美味しくないと感じる時に飲みたくないと言うお子さんもいると思います。感受性が豊かなお子さんですね。
  • そもそも飲む事に興味がない
    「今はのどが渇いていないから飲む必要がない」「自分で飲みたい時に飲むから」と、小学生位になると自分で判断できるお子さんも増える事から親御さんのタイミングではなかなか飲んでくれない事もありそうですね。

いかがでしょうか?「うちの子はこんな事を言って飲んでくれません!」などのエピソードがあれば是非教えて下さい♪一緒に考えていきましょう!

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どうすればお茶を飲んでもらえる?

お子さんによって、お茶を飲んでくれない理由は様々ですよね。
親としては、今飲んでほしい・・・
どうすれば子供がお茶を飲む気持ちになってくれるのでしょうか。
実際に保育の現場でも使っている例を挙げていきたいと思います。

  • 大人がお茶を飲む姿を見せる
    大人が率先してお茶を飲みます。「たくさん遊んで汗かいたね」「遊んだ後のお茶は美味しいね」など声掛けをしながら飲む事で、子供も真似をします。ちょっと大袈裟位でちょうどいいです。おうちの人が美味しそうにお茶を飲んでいると「ちょっと飲んでみようかな」という気持ちが生まれてくるかもしれません。
  • 楽しい声掛けを心掛ける
    「あっ。今〇〇くんの喉からゴクゴクゴクって聞こえたよー!」「おもしろーい!」と耳を澄ましながら具体的な音を伝える。ゴキュッ!やグビグビ~でも良いと思います。
    すると子供は得意気になり、「ママ、もう1回聞いててね」と何度も飲んでくれるかもしれません♪
  • 遊ぶ前にお茶休憩をする時間を決める
    就学前や小学生になりルールを決めて行動する事が出来るようになると、あらかじめ飲む時間を決めてから遊びに入るのもいいかもしれません。適切な水分補給量は体重によって異なってきます。体重(kg)×約35(ml)=1日の必要水分量(ml) になります。体重が15㎏の子供だと15(㎏)×35(ml)=525(ml)が1日に必要な水分量という事ですね。
    その日の暑さや遊ぶ場所によって、「時計の針が〇の所にきたら(〇時になったら)お茶休憩の時間にしようね」と約束をさせます。30分~1時間に1回位が良いと思います。その時間になって再度声かけをすると、子供は約束事を思い出してお茶を飲む気持ちになってくれるかもしれません。

ぜひ、お子さんに合った方法で試してみて下さい。

◎それでも飲んでくれない時は
お茶の種類を変えてみるのも方法の1つです。

もし麦茶を嫌がるようなら、色々な種類のお茶を試してみましょう。
ほうじ茶や紅茶、ルイボスティーなど様々なお茶がありますよね。おススメは、カフェインをあまり含まない黒豆茶やルイボスティー
黒豆茶は香ばしい匂いと味が特徴で、黒豆の甘さがほんのりあるような飲みやすいお茶です。私が幼い頃飲んでいて、美味しかった記憶があります。
ルイボスティーは、ノンカフェインで妊婦さんや小さいお子さんも飲めるお茶です。人によったら少し独特な酸味を感じるかもしれませんが、後味さっぱりで飲みやすいと思います。

好みが分かれる所ですが、お子さんの好きな味があると良いですね。

◎それでもやっぱり飲んでくれない!そんな時は…

もう、お茶にこだわらない事をおすすめします。(笑)
嫌なものは嫌!立派な自己主張です。今は飲めなくても、また成長と共に変わってきますよ。
今は想いを受け止めていきましょうね。

・ジュースや経口補水液を薄めて飲ませる
・汁物や果物など水分の多い食事で補う など

まとめ

今回は、「お茶を飲みたくない」と言う子供たちがどうすれば適切に飲んでくれるかを考えていきました。
お子さんの個性やその時のタイミングなどによっても対応が変わってくるかと思います。
まずは大人が必死になりすぎず(笑)、子供が飲みたいと思えるような環境を作っていく事が大事かなと思います。
これからどんどん暑さが増してきますので、しっかりと水分補給をしながら楽しく日々を過ごしましょう!